受診勧奨に応じない時の対応

829 表示産業保健の現場から受診勧奨
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はじめまして。
中小企業で産業保健師をしております。

受診勧奨に応じない社員への対応についてご教示ください。

高血圧(200/110㎜Hg以上)脂質異常(180mg/dl以上)を認める社員がいます。昨年度も同様の所見であり、これまで何度も受診勧奨を行ってきましたが、本人は「ほっといてくれ。絶対に病院には行かない」と受診拒否をしている状況です。

保健師による説得では行動変容につなげられなかったため産業医(嘱託)に相談し、面談および再就業判定をお願いしました。しかし、産業医からは「本人は受診しないと言っているから放っておくしかない。」と言われ、就業判定も「通常勤務可」のままとなっています。

年齢も50代であり、脳・心臓疾患発症リスクも高いことから、早急な受診と適切な治療になんとかつなげたいと苦慮しております。

質問1)
就業規則

「第 〇〇条(健康要保護者)
前条の健康診断の結果、要注意者として診断を受けた者に対して就業制限、作業の転換、その他
の必要な処置をとることがある。」
「第 〇〇条(就業禁止)
社員が次の各号の一に該当するときは就業させない。

(△)前各号以外の疾病にかかっている者で、病勢が著しく増悪するおそれのある者。」

上記いずれかを適用し、受診を行い数値改善するまでの間、就業禁止措置をとりたいと考えているのですが、これは違法な措置となるのでしょうか。

質問2)
仮に、当該社員がこのまま受診行動をおこさず脳・心臓疾患を発症した場合、会社の安全配慮義務違反に当たるのでしょうか。

以上につきまして、ご教示いただけますと幸いです。

JAOHL-Law相談員(弁護士) 回答済み質問 2022年1月14日
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ご相談をいただきありがとうございます。

質問1)ですが、健康配慮義務の観点より、専門家の意見など本条適用の裏付けがあれば違法な措置とまでは評価されないように考えます。ただ、現状、産業医の意見が「通常勤務可」とのことですので、本条を適用した場合、使用者の責めに帰すべき事由による休業に該当し、休業手当等の支払いが必要となる場合があります。

質問2)ですが、少なくとも、これまでの受診勧奨の経緯について記録化することが大事になると思われます。どのような根拠に基づき、どのような説明をし、どのような理由で拒否をされたのか等について5w1hで記録することが重要と思料致します。会社側にて安全配慮義務履行のための最善を尽くしていれば、事態が悪化したとしても、会社側が免責される可能性は高まるものと思料致します。

以上、コメントをさせていただきます。

JAOHL-Law相談員(弁護士) 回答済み質問 2022年1月14日
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