卒業まで残すところ２日になり、小さなドラマが展開されました。
本当に、先輩に後輩が感謝する最後の日になりました。
兄弟学級から３年生に卒業のお祝いメッセージが贈られました。


３年生は一人一人が、後輩に感謝のメッセージを書いて手渡ししました。


１・２年生は、「今まで最高学年として引っ張ってきてくれてありがとう」と感謝の言葉を書いて贈りました。
各自のメッセージは、各学級に掲示されました。






先生方にも、卒業生から感謝のメッセージが手渡されました。
このときが、教師でよかったなと思う瞬間の一つです。

こんなメッセージをもらいました、
＜古舘陽資校長先生へ＞
校長先生に学習会に誘われ、そのおかげでテストの点数が上がるようになりました。
とても感謝しています。ありがとうございました。
やった分だけ上がるというのは、本当だと改めてわかりました。
校長先生が生徒一人一人に熱心で、とてもびっくりしました。
「根城中生で」本当によかったです。
ありがとうございました。　　Ａ子より

根城中学校では、土曜学習会を毎週やっています。それには５０人ぐらいの生徒が参加していますが、最後まで休まずがんばった生徒の言葉です。
数学を苦手にしていたので苦しかったと思いますが、勉強のおもしろさを身をもって知ることができたようです。
自分の力を改めて発見できて、とてもよかったと思います。


＜教頭先生へ＞
授業とても楽しかったです。おかげでテストもいつも他よりよかった気がします。
教頭先生には、たくさんお世話になりました。家族でお世話になったと思います。
特に、私の面接原稿を考えてくれたのはとても助かりました。
本当に感謝しています。ありがとうございました。
私も、クラスのみんなも、私のお母さんも弟も、教頭先生のことが大好きです。
遊びに来たら、声をかけます。

＜鈴木先生へ＞
３年生になり、クラス発表の日、担任が鈴木先生で、僕はとてもうれしかったです。
鈴木先生はとても優しく、面接練習の時は、みんなを合格させてあげたいという気持ちが
伝わってきました。
鈴木先生は、生徒のことを第一に考えてくれていて、とても頼りになる先生でした。
僕は、そんな鈴木先生が好きでした。だから僕も先生になりたいです。
これからも体に気をつけて仕事をがんばってください。


明日は本校の第63回卒業証書授与式です。
卒業生一人一人が担任の呼名に大きな声で返事をし、
ステージに続くレッドカーペットを胸を張って歩き、
３年間の思い出とともに卒業証書を手にし、
会場に向かって保護者の皆様をはじめ、お世話になった多くに方々に、
心からの感謝を込めた最高の表情を見せてくれることを願っています。

「全緑前進」で３年間を駆け抜けた緑トレパンの卒業生、これまでありがとう。

今日は、今年度、最後の生徒朝会です。
最初に、スピード・アイスホッケー部の今シーズンの活動を振り返っての反省が述べられました。

毛利祐太朗君：
暑かった夏からの練習の成果を出すことができてとてもうれしいです。長野での全国大会へ出場して、全国のレベルの高さがわかりました。来期は、夏にもっと練習してベスト８入りを果たしたいです。

根城将貴君：
今シーズンは、夏からの練習の甲斐があって全国７位に入賞できました。これもご指導してくださった河村先生や金浜コーチ、そして、応援してくれたみんなのおかげです。感謝しています。
高校へ行ってさらに上を目指します。

類家陽平君：
私たちアイスホッケー部は、根城中、長者中、福地中、白山台中の合同チームで、市内のベスト４に入りました。来年は、もっと練習をして上位にランクできるようがんばります。

続いて賞状伝達が行われ、３年生からの感謝のメッセージがありました。


３年生を代表して古舘葵さんが、１・２年生へ「受験に向かって」の三つのアドバイスを行いました。


１　生徒会活動に励むこと
高校受験では面接が実施されます。そのとき、自分が中学校生活でやってきたことを聞かれます。
そのとき自分が人のために何かをやっていなければ、言えなくて困るからです。

２　身だしなみをきちんとすること
皆さんも普段から先生方に指導されていることですが、受験生には特に求められますので、しっかりできるようにすることが大事です。

３　今を楽しんでください。
中学生になって自分のやりたいことや、好きなことは最後までやり通すことが大切です。そうすれば、辛い勉強にも集中できて効果も上がります。

私たち３年生は、今日、私立高校の合格発表があります。
皆さんに応援していただいて、受験に向かうことができました。
その分、いや、それ以上に皆さんをこれから応援していきたいと思っています。


今日、９時私立高校受験者の合格発表がありました。
受験者全員が合格しました！
本人の努力が一番ではありますが、そばで支えてくれた家族の協力があればこそです。
感謝いたします。本当におめでとうございます。
受験は団体戦です！
残すは、公立試験だけとなりました。
最後まで油断せず、決してあきらめることなく、立ち向かってください。

八戸市教育委員会では、毎年、全国レベルのコンクール等で日本一に価する賞を獲得
した児童生徒を対象に、記念の盾を贈っています。贈呈式では、直接、八戸市長さん
から盾をいただきます。
今年は、２年生の松橋果郁（かおる）君が受賞しました。
「宇宙の日　全国小中学生作文絵画コンテスト」における(財)日本宇宙少年団理事長賞です。
宇宙ステーションの中で、地球人と宇宙人が共同で野菜や果物を栽培している絵です。
これで根城中学校は３年連続の受賞です。


小林眞市長さんからは、次のような激励の言葉をいただきました。

この度の受賞は、家族のご支援と本人の努力で手にした快挙です。
そして、あなた方は八戸の文化・スポーツのレベルの高さを全国に
発信してくれました。
私は、今、八戸を「笑顔の絶えないまち」にしたいと考えています。
皆さんには未来があるから、勉強にスポーツにがんばってください。
そして、将来の八戸を支える立派な大人になることを期待しています。


小林眞市長さんの子どもたちの将来へ期待する温かなまなざしが印象的な
授賞式となりました。
子どもたちは、少し緊張気味でしたが、一人一人が市長さんへ決意と感謝の言葉を
述べました。とても堂々として立派でした。
松橋君は、小学校２年生から絵の勉強を続けてきましたが、ようやく受賞できた
そうです。また、来年挑戦したいと、その意気込みを語りました。



根城中学校から３年連続して日本一が誕生しました。
来年は４連覇がかかっています。がんばってください。

根城中学校の２学年では、来賓、保護者１２０名が参加して
立志式が行われました。



２学年生徒１６７名が７月の３０キロウォーク、１０月のグッジョブウィーク、
１１月の盛岡自主見学などを通じて勉強してきた将来の生き方や働くことの意義を確かめるように、
一人一人がたくましい立派な立志宣言を行いました。



立志式のスローガン
　　「ＲＥＤ’Ｓ　ＧＯ　～　前向きな人になるために　～　」

立志　三つの誓い
「前進」：自らの生き方を考え、日々成長する人間
「感謝」：ありがとうの気持ちを忘れない人間
「挑戦」：目の前のやるべきことから逃げない人間
を胸に、



来年の進路決定に向けて一生懸命取り組むことを下級生や保護者、地域の方々を前に改めて誓いました。


立志式の後は、「夢～未来から現在を考えよう！」と題して
佐々木伸夫氏（八戸市商工青年会議所青年部長、テクノス代表取締役社長）の教育講演会が行われました。

ご講演の内容は次の通りです。

ただいまご紹介いただいた、青年会議所の青年部長をやっております佐々木でございます。
私にも子どもがおりますが、皆さんは、親の願いは何だと思いますか。

私たち親の願いは、君たちに早く自立してほしいということが第一です。
自立するとは、自分の力で将来を切り拓いていくということです。
私には、５歳の時に、社長になりたいという夢がありました。
そして、今、社長になりましたが、社長になると今度は、
会社を大きくしたい、社員に幸せになってほしい、お客様にも幸せになって
ほしいと思うようになりました。そして、八戸を元気にしたいと夢を追い続けてきました。
しかし、夢はなくてもいいのです。夢がなくても生活できるのです。
夢のあるなしで人としての優劣がつくものではないのです。

ただ、やはり、夢はないよりあった方がいいのです。
夢を持てばワクワクします。
もし、夢を持つと辛くなるのではないかと思っている人がいたら、それは間違いです。
夢を持てば、楽しくなるのです。


もし、あなたがアメリカを横断するとしたら、何が必要でしょうか？
まずは言葉（英語）が必要でしょう。その次には、アメリカの地理が、お金が
というように、次々と勉強することが出てきます。
夢を持たず、ただダラダラと過ごすのか。夢を持って楽しく勉強するのか。
あなたはどちらを選びますか。

最近よく、お医者さんが、鬱病の人が多くなってきたと言います。
しかし、いわゆる「オタク」と言われている人は、鬱病にはならないそうです。
オタクは自分がやりたいことを夢としてとらえているので、
毎日がワクワク感で一杯で、鬱病にならないというのです。

皆さんの中には、夢を持てない人も少なくないのですが、
その人たちは、夢を持つことを重く考えているのではないでしょうか。
夢を持つということは、想像してワクワクすることだと思うので、
夢をつらいものというイメージは改めた方がいいと思います。


夢は成長していくものです。最初は小さく、そして、大きくなっていきます。
私は社長ですが、社長は決して楽できるものではないのです。
会社を大きくしたい、八戸市を、日本を、世界を明るく元気にしたい。
そんな思いから、八戸せんべい汁研究所をつくりました。
おいしいいせんべい汁を皆さんに食べてもらいたい。
全国の人に八戸に来て、せんべい汁を食べてもらいたい。
そう思って第１回のＢ－１グランプリを八食センターで開催しました。

そして、１０年後には１００団体を集めて、東京ドームで全国Ｂ－１グランプリを
開催することを打ち明けました。
当時は、誰もが笑いましたが、今では、誰一人として笑う人はいません。
今年は、九州の博多でもＢ－１グランプリを開催することになっています。
また、国外からも参加希望が届いています。
Ｂ－１グランプリ世界大会も不可能ではないのです。
このように私たちの夢は、いつのまにか世界を考えるまでに成長しました。
このように、夢は成長するのです！

夢を実現するには、第一に、想像力が必要です。
夢を達成させるためにはイメージが大事なのです。
夢を実現した姿をイメージできれば、どんな困難にも耐えることができます。

たとえば、登山を考えてみましょう！
山頂に登るには、どんなことが必要でしょうか。
山頂は見えていますから、まずはじめに、どのようなコースを取れば山頂に
到達できるのかを考えるでしょう。
そして、途中に岩や木があって前進を塞いだとしても、決してあきらめないでしょう。
その先に頂上があることがわかっているので、なんとか工夫して乗り越えようとします。
目標達成場面をイメージする想像力があれば、自然とそのための方法が生まれてくるのです。


八戸から生まれたＢ－１グランプリは、多くの日数をかけて生まれたのではありません。
一晩で生まれたのです。

八戸に新幹線が来ることは、全国の方々を呼び寄せるには絶好の機会です。
私たちは、八戸を知ってもらうためには、どうすればいいかを考えました。
八戸にしかないもの、八戸のよさをアピールしよう！
お金をかけなくても八戸を知ってもらう方法はないものか？
それには、マスコミにを集めることが一番です。
どうすればマスコミが集まるかを考えました。
ローカルな料理を集めて、その人気によって順位を決めよう！
順位を付ける方法は？　お金がないから、食べた後の箸で投票させよう！
たまたま、テレビの格闘技Ｋ－１グランプリからヒントを得て、
Ｂ－１グランプリと名付けることにしました。

こうして私たちのＢーグランプリが誕生したのです。
想像力は、偉大です！
夢をイメージできたら、
｛夢ー（今の自分）｝÷日数 ＝　この計算式で
一日の努力の数値が明確に出てきます。

石川遼君の小６の時の作文を読んでみます。
※作文省略（彼は、○歳で～大会優勝というように、明確なイメージを綴っていました）

夢は、数字で描くこと。そして、確実に行うことが大切です。


皆さんは、大富豪と貧乏人の違いは何だと思いますか。

宝くじがあった人は、５年以内に破産しているそうです。
破産とは、当たる前の生活よりも、悪い生活をするということです。
貧乏人は、今を楽しようと考えて、食事に、車にとお金を使うそうです。
お金をなくすることを考え、使い果たすと元の生活に戻れないというのです。

大富豪は、その何パーセントかは投資に回して、未来のためにお金を使うそうです。
大富豪は失敗してもすぐに元の生活に戻れるそうです。
ですから、「未来から現在を考えること」が大切なのです。


成功者には次の「成功者の三つの法則」が共通してあります。

①本を読むことです
　本には、その人が時間をかけて経験したことが書かれています。
　それを、一瞬で体験することができるのです。
　また、本を読むことによって、時間や空間を超えて何人もの
　方々と出会うことができます。

②早起きをすることです。
　早起きすれば、静かな時間に勉強したり本を読んだりして
　将来の準備ができます。

③整理整頓をすることです
　整理整頓ができない人は、会社でも成績が悪いのです。
　頭の中が整頓されていないので、無駄な時間を費やすることになるのです。
整理整頓ができない人には、癖があります。
　　先送りをするという癖です。
　　　整理整頓ができない人は、対応が遅れ、そのため結果も遅れます。
身の回りの整理整頓のできる人は、夢を達成する確率が高くなります。
　
今日からがんばれ！
誰もが、成功者になりたいと思っています。
成功の形は、それぞれみな違うのです。マザーテレサのような方もあります。
成功は、他人と比べるものではありません。
成功は夢のない人には訪れません。
誰でも、最初は小さな成功から始まり、そして、大きな成功へと続くのです。


佐々木さんのご講演は、今まさに夢を追いかけている、そのまんまの姿でした。
私たちの住んでいる八戸をもっと「賑わいのある元気なまち」にしたいと
日々奮闘している生き方を目の当たりにできたことが大きな収穫であったように思います。

八戸に、こんなスケールの大きな方が存在し、壮大で素敵な夢に向かって
がんばっていらっしゃることを知って、生徒、保護者、教職員一同、熱い感動を
胸に刻んだ一日となりました。
この子どもたちの中から、必ず、八戸を背負う人材が育つに違いありません。
佐々木伸夫社長さんには、全くの手弁当で根城中生のためにおいでいただきました。
本当にありがとうございました。
また、お会いできることを願っております。

今年度の生徒、保護者の学校評価は次のようなものでした。

○教師の姿勢について
　子どもたちは、教師は、授業を工夫してくれるため、授業の説明がよくわかる。また、考えを発表させる機会を設けて、生徒の良さやがんばりをよく励ましてくれ、わかるまで教えてくれると８割以上の生徒が考えている。
●しかし、生徒の悩みや相談をよく聞いてほしいと３割の生徒が望み、５月よりも１２月の方が多くなっている。
生徒一人一人への声かけと生徒理解に努めたいと考えます。


○生徒の学校生活の状況は、５月に比べて１２月の方がよくなっている項目は、「仲間の良さを認め合う」「学校が楽しい」で、しかも、９割の生徒が高い達成度を示している。
●一方で、５月に比べて１２月が下降した項目は、「掃除をする」「整理整頓」「元気な挨拶と返事」の３項目で「掃除をする」項目が８１％達成しているにもかかわらず、「整理整頓」「あいさつ」の項目は、６０％台に止まっている。
「挨拶」「掃除」「整理整頓」は、平成２２年度の生活の重点指導項目に掲げていることから、さらなる強化が必要である。

授業については、
○「授業はよく集中力して受けている」「わからないところは、先生や友達に聞いてそのままにしない」項目が、１２月の方が５月より向上している。「授業がよくわかる」生徒は、７６％で７月、１０月、１２月と向上した。
○「毎日予習復習をしている」生徒は、６１％で７月１０月１２月と向上した。
●しかし、授業の中で重点的に指導している学習四原則の「一分前着席」「元気な挨拶と返事」「集中して話を聞く」「最後まではっきり話す」項目は、６０％ですべての項目野中で最も低い達成度を示している。
これは生徒の問題と言うより、教師側の問題である。教師が人間づくりの上で、子どもにとって何が必要であるかの哲学をどれだけ認識しているかが問われる項目である。

家庭学習については、
○テスト勉強は、７月１０月１２月と計画的に行えるようになってきている生徒は、６７％と向上している。
また、家庭学習を時間を固定して実行するようにもなってきている。指導の成果が現れている。
間違い直しも、７２％の生徒はしっかりと実行している。
●しかし、難しい問題に積極的に挑戦しているかという質問には、生徒の５４％が挑戦していると答え少しではあるが向上している。もっと意欲的に調べたり難しい問題に取り組む生徒を多くしたい。

家庭学習時間を見ると

●毎日の家庭学習時間が３０分から全くしない生徒は、小６、中１、中２、中３とも３５％前後で、全国の３３％と比較しても同様の傾向が見られる。
また、２時間くらい、３時間くらいの生徒は、全国平均は３６％であるが、本校の生徒は、３年生が３６％、２年生に至っては、１０％。１年生は、２２％、小６は、１３％である。本校の生徒の多くは、中３年生になって、受験を意識して急に勉強し始めている様子がうかがえる。

このことから、「授業はわかる」がその知識や技能を定着させるために、１・２年生から「こつこつと毎日家庭学習していない」ことがわかる。このことから、学年が進むにつれて授業がわからなくなり、不登校になるなど授業から離脱していく生徒の姿が見え隠れする。
　
そのため、１学年から「授業とその定着のための家庭学習の一体化」を図りながら、家庭学習の習慣化を図り、学ぶ意欲を伸ばし、努力して、将来の夢や目標を実現できるように保護者と協力しながら進めていきたいと思います。
ご家庭でも、このデータを基に、今後の生活の見直しの参考に、子どもさんと話し合ってみてはいかがでしょうか。